著者
井上 徹二 Tetsuji INOUE
出版者
川口短期大学
雑誌
川口短大紀要 = Journal of Kawaguchi Junior College (ISSN:09145311)
巻号頁・発行日
no.23, pp.1-15, 2009-12-01

わが国の税制の問題点を考察し、税制のあるべき姿を提示することが本稿の課題である。あるべき税制は、国民の福祉の向上に資することを目的に設計されなければならない。そのための基本は、所得税を基幹税とした直接税中心主義と、応能負担原則の徹底という理念に立脚した税制を構築することである。この基本的視座に立って以下論述したい。