著者
平井 章一 XING Jian 堀口 良太 宇野 伸宏
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.I_621-I_631, 2017

本研究は,都市間高速道路における長時間休憩行動を考慮した休憩施設滞在時間の推定モデル構築を目的とする.まず,長時間休憩の実態をマクロ的に把握する.次に,長時間休憩が深夜割引適用時刻と日中に設定された予定時刻の,2種類の流出希望時刻までの時間調整行動の結果であるという仮説に基づき,通常休憩時間分布と合わせて,3種類の休憩時間分布を複合させた総休憩時間分布を推定する.最後に,推定モデルのパラメータを分析し,長時間休憩に関しての考察を行った.<br>モデルの推定結果から,長時間休憩の構成割合を定量的に把握することができた.また,長時間休憩を行う車両の流出時刻分布から,流入時間帯によらず0時台と6~7時台に流出のピークが存在し,特に後者のピークは距離帯によらず流出時刻分布がほぼ一定であるなどの知見を得た.