著者
Kanai Kiyoshi Yoshizawa Shizuyo
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 = Bulletin of the Earthquake Research Institute, University of Tokyo (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.275-293, 1958-10-31

地震動は,普通,いわゆる地質の影響で非常に複雑な波形になり,その本性を調べるのが困難である.そこで,地盤による地震動の変調をできるだけ避けようとして,日立鉱山の坑内で地震観測を始めてから,10年以上になる.今回の報告は,その期間に,地下300mで得られた地震記象の中から比較的満足な記録をしたものをえらんで周期解析を行い,振幅と周期の関係をしらべた結果である.