著者
永島,圭介
出版者
プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, 2008-01-25

金属やプラズマのように自由電荷を持つ物質表面では,表面電荷の集団振動である表面プラズモン(あるいは,プラズマ表面波)が存在できる.この集団振動が外部から与えた電磁波と結合した系は表面プラズモンポラリトンと呼ばれる.この表面波が存在できるのは,磁場が横波であるTMモードの場合だけである.1つの境界面にTMモードの電磁波を入射した場合,振幅反射率の特異点(分母がゼロになる点)が表面プラズモンの共鳴条件に一致し,この条件から表面プラズモンの分散関係が得られる.ここでは,実際の実験系に見られるような複数の境界面がある場合について,多波干渉理論を用いて表面プラズモンの正確な分散関係を求めた.さらに,この分散関係を用いて,表面プラズモン共鳴を応用した高時間分解かつ高空間分解のイメージング測定法について議論した.

言及状況

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表面プラズモンの質問です。 いろいろな文献をみて、固体中のプラズモンは縦波であるが、表面では境界条件により横波成分が発生するので、 横波である電磁波(光)と結合して共鳴させることが できる、という表記がありました。(自分なりに解釈) そこで、境界条件などを使って表面プラズモン説明している文献(永島圭介、表面プラズモンの基礎応用、http://dl.ndl.go.jp/view/dow ...

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