著者
細田,聡史
出版者
プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌
巻号頁・発行日
vol.86, no.5, 2010-05-25

小惑星探査機「はやぶさ」は小惑星イトカワにタッチダウンした後,SF顔負けの幾多のトラブルを乗り越え,遙か3億キロの彼方から地球をめざして帰還中である.「はやぶさ」には日本独自のマイクロ波放電型イオンエンジンが搭載されており,探査機の機能が喪失する中で高いロバストネスを生かして稼働を続けている.特に「イトカワ」からの帰路運用では,本来の目的である軌道速度および方向の変更だけでなく,ホイールの故障により失われた姿勢制御までもサポートしており,探査機の舵を日々地球方向に向けて切り続けている.本稿では,マイクロ波放電型イオンエンジンのプラズマ生成技術や宇宙機との相互作用を,「はやぶさ」の実際の帰還運用におけるイオンエンジン運用の観点から解説し,その重要性・信頼性の高さを示すところである.

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"イオンエンジンによる小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用" 現IES兄とISAS所長の論文

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細田・國中「イオンエンジンによる小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用」(J.Plasma Fusion Res. Vol.86,No.5 pp.282-292、2010年):https://t.co/PBbUyscsrS ですね。確かに286ページに「「こんなこともあろうかと」回路中に追加したバイパスダイオード」とあります。 https://t.co/7IB25j9lj1

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