著者
大江,宏子
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, 2007-09-15

伝統的情報通信手段である手紙の価値や機能に関する利用者の意識データをもとに,極力,定量的に,その機能と今日的意義を考察することを試みる。手紙をめぐる数少ない先行研究が着目する論点および,今日隆盛を誇る情報通信技術に基づく新媒体であるメールとを比較考察しつつ,計量解析手法を援用し,手紙を書く行動を規定する要因を分析した結果,広く一般的に言われているように,「若い者は書かない」や「手紙はメールという新メディアと競合関係にある」,あるいは,「昨今の手紙離れは,メールの普及により加速された」といった仮説は否定された。

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大江宏子『多様化するメディアの中での手紙の意義』https://t.co/roqbsOATZg

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