著者
西村,龍人
出版者
人間-生活環境系会議
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.36, 2012-11-21

旅や移動が主題となるロードムービーを用い、変化していく景観の特徴を明らかにすることが本研究の目的である。対象として、映画監督ヴィム・ヴェンダースの三作品を選定し、作中の景観シーンを静止画像で抜き出し、それぞれの景観構成要素やカメラアングル等を抽出した。それらを説明変数に数量化3類とクラスター分析を行った。その結果、景観を記述する「主観性一客観性」「閑散一賑わい」の2軸を得て、景観は9つのグループに分類された。グループを考察すると、景観は道を中心として構成され、主に水平に近いカメラアングルで映し出さていることが分かった。さらに登場人物の感情や状況を表現する、特徴的な構成要素の意味を見出した。

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