1 0 0 0 OA 塩飽嶋絵図

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本州(備前児島)側から四国讃岐方面を望み、島の起伏を絵画風に表現する塩飽諸島全域の海路図。塩飽諸島は備讃瀬戸の海上に散在する約30の島々。瀬戸内海交通の要衝で、中世以来の水軍の根拠地、幕府の水主役をつとめ、自治制を保った。讃岐西部に山崎甲斐守様御領、東部に松平右京太夫様御領とある。山崎甲斐守は寛永18年(1641)に西讃岐に入封し、万治元年(1658)にはかわって京極氏が同地に入っているので、地図の成立ないし書写の時期はこの期間か。地図収納の袋は文政九戌年の年記がある文書利用の渋引紙。島間をぬける長短の海路が朱線(里程入り)で縦横に描かれ、白地に黒点で砂州の所在をあらわす。地図上23か所に付箋があり、水路幅、大舟、小舟の通過条件を注記する。本州、四国はほぼ海岸線のみを簡略に表示。

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