- 著者
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〔栗本丹州//著〕
- 出版者
- 写
本資料は、栗本丹洲(1756-1834)の原本を伊藤圭介が転写させたらしい。10冊に原本15巻分を収める。他館本と比較しやすいように、以下に巻表示の順で大要を記すが、巻6・8・16・18・19は欠、「タイ」は「鯛」の名がつく魚類である。1:大型魚(カジキなど)、2:オコゼ・ハゼ・タイ、3:タイ、4:貝類・エビ・カニ、5:クラゲ・イカ・タコ、7:淡水魚・雑多な海産魚、9:タイ、10:オコゼ・カサゴなど雑多な海産魚、11:ヨウジウオなど雑多な海産魚、12:サメ、13:タイ、14:雑多な海産魚、15:異魚(トクヒレ・ハナオコゼ・ウミテング・シビレエイなど、異様な魚類)、17:エイ、20:貝・マンボウなど。この巻構成は、国立史料館(2004年に国文学研究資料館に統合)の旧祭魚洞文庫本『栗氏魚譜』(転写本、12冊)と似ているが、杏雨書屋蔵『栗氏魚譜』(自筆本、22軸)とはかなりの違いがある。(磯野直秀)