2 0 0 0 OA 伊吹とうし

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室町時代末ころ成立かとされる御伽草子で、有名な酒呑童子の生い立ちを扱ったもの。伊吹の弥三郎の遺児として生まれた童子は生まれながらに大酒飲みの乱暴者で、鬼子として山中に捨てられたが、獣に育てられる。比叡山に住むが伝教大師の法力に退けられ、大江山に移って栄華にふける。当館本は大型の絵巻で、伊吹の弥三郎が大野木殿の姫君と結婚するが大酒がもとで死ぬという発端の部分を欠き、童子の誕生から始まる。詞書は地に金泥で草花を描き、裏は金箔散らし。

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