著者
唐釋玄奘譯
巻号頁・発行日
1000

大乗仏教の基本的教義が書かれている長短様々な般若経典を集大成したもの。600巻。通称「大般若経」。本写経は書風などから奈良時代、和銅・天平(708-48)の頃の書写とされる。料紙は黄穀紙。毎半折4行、有界、界内大きさ19.6×1.8cm。原表紙を付す。巻末に、鳥子紙の色紙裏を継ぎ、近世初期の筆跡で、和銅経の1本に拠る願文を補写し、和銅経の1巻と伝えられてきた。和銅経は和銅5年(712)長屋王が文武天皇の崩御を悼み、「大般若経」を書写供養したもので、滋賀県甲賀郡の太平寺などに200巻余が伝わる。日本の写経としては稀有な、無界であることを特徴とするという。

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[写経][奈良] 大般若経巻409。有界であること、また和銅経巻409は太平寺に所蔵される(京博寄託)ことから和銅経ではないと思われ。

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