- 著者
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(漢) 鄭玄 註
- 巻号頁・発行日
- vol.卷1,2, 1000
癸未活字印本。1403年癸未の年に鋳造した銅活字で印刷された「周礼」の注釈書。書体は南宋の蜀本に似た欧陽詢風。伝本僅かな癸未活字印本の一つ。朝鮮ではグーテンベルクの活字印刷創始以前、13世紀初め高麗時代(918-1392)に金属活字印刷が始められた。李朝時代(1392-1910)には政府の教化政策により「鋳字所」が設置され、精巧な金属活字の鋳造と印刷、出版が盛んに行われた。これらの印本は日本にも舶載され、その印刷技術は16世紀わが国の活字印刷に影響を与えた。本書は口絵にあたる「纂図」、篇目、巻2第29丁、巻3以下を欠く。「敬復斎」(三要元佶)の印記。