1 0 0 0 OA 聖一国師語録

著者
円爾弁円 述
出版者
道伴
巻号頁・発行日
1675

聖一(しょういち)国師(円爾(えんに)、1202-1280)は鎌倉時代の禅に主流であった聖一派の開祖であり、本書はその語録である。孫弟子に当たる虎関師錬(1278-1346)に編述され、元徳3年(1331)と応永24年(1417)に五山版として2回刊行された。また、元和6年(1620)の古活字版を経て、近世に更に2回刊行された。本書は延宝3年(1675)に刊行された物である。近世には同じ禅籍が数回刊行される事は珍しくないが大きな傾向として『臨済録』、『碧巌録』や『無門関』などのような著名な文献に注釈が付いている場合と、本書のような日本禅僧の語録や比較的知名度の低い文献に本文しかない場合という2つのパターンがある。注釈がついていない事から、流布した範囲は主に禅宗内であって、一般読書者までにあまり普及していなかったと推測できる。(ダヴァン ディディエ)(2022.3)

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