11 0 0 0 OA 東莠南畝讖 3巻

著者
毘留舎耶谷 纂輯
巻号頁・発行日
1700

著者は西美濃養老の真泉寺住職玄香(?-1749)らしい。自序は享保16年(1731)であるが、本文中の年記は享保8年(1723)から寛延元年(1748)に及び、植物377品・動物90品を写生している。大半は特徴がよく描かれ、暖かみのある良い図が多い。散策あるいは近辺の寺院への往還での写生で、当時の植物相を知る好材料であろう。動物では蝶類の図が優れ、とくに「錦蝶」(冊1画部の第4面左頁)は日本最古で、かつ江戸時代随一の正確なギフチョウ図である。小野蘭山が朱筆(自筆)で品名を考定あるいは訂正しているが、蘭山にいつ頃、誰が依頼したかなど、詳しい経緯は明らかでない。なお、図のうち433点が、飯沼慾斎画『本草図譜』に転写されている。(磯野直秀)

言及状況

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江戸時代に動植物を描いた図譜『東莠南畝讖』を使ったクリアファイルを売ってた。生物学者の向井貴彦さん(岐阜大学地域科学部)が関わってる。もとの図譜は国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できる。 https://t.co/5k8dZzzD7b https://t.co/CJDY3j1XZq https://t.co/ltGSLMNFRS

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