著者
釋周信 編
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
1300

南北朝時代の五山文学僧義堂周信が先人の名詩を編集したもの。周信(1325-88)は夢窓疎石の法嗣。足利義満の参禅を指導するなど、公武の篤い信仰を一身に集めるとともに、五山の正統的な学風を伝える当代五山の体表的存在の一人であった。本書には嘉慶2(1388)年の年記の入った周信の自跋が付され、川瀬一馬著『五山版の研究』では嘉慶2年の刊行とされている。伝本が比較的多く、当館本はその初刻本であるという。ただ残念なことに、巻2が第23丁表までで以下を欠き、第29丁から31丁の3丁分は江戸時代刊の付訓本で補配されている。ほぼ全巻に朱点・朱引きが施され、一部に墨書書き入れがある。「恵林院」「天室」ほか2古印記があり、第5冊末葉裏には「執宝山鳳生寺箕外捨入」の墨書識語がある。

言及状況

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南北朝時代の五山文学僧 義堂周信(1325-1388)が先人の名詩を編集したもの。周信は夢窓疎石の法嗣。本書には嘉慶2(1388)年の年記の入った周信の自跋が付され、川瀬一馬著『五山版の研究』では嘉慶2年の刊行とされている。 重刊貞和類聚祖苑聯芳集 10巻 https://t.co/fEqeHHx828

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