- 著者
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中原師守 [著]
- 巻号頁・発行日
- 1339
南北朝時代の北朝方の官人、中原師守(生没年未詳)の日記。書状、具注暦、仮名暦の紙背や暦の暦日ごとの余白、及び欄外などに日記が記されている。この日記は兄師茂を中心とした記載のため『師茂記』と呼ばれることもある。師守は北朝方にあって大炊頭、雅楽頭、少外記などを務めた。日記中には朝儀や公事、公領、家領の記述の他に、後醍醐天皇の崩御(暦応2年8月)や将軍足利尊氏らが見物した橋勧進田楽(貞和5年6月)についてなど当時の政治、軍事、社会の情況が豊富に記されており、当代一級の史料である。