著者
小林 悠介 國仲 寛人 Kobayashi Yusuke Kuninaka Hiroto
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = Bulletin of the Faculty of Education, Mie University. Natural Science, Humanities, Social Science, Education, Educational Practice
巻号頁・発行日
vol.70, pp.15-20, 2019-01-04

虹は大気中に漂う雨滴によって生じる大気光学現象である。一般に対日点を中心にして約42°のところに生じる虹が主虹、約51°のところに生じる虹が副虹と呼ばれる。これらは、水滴内での反射回数に対応しており、主虹は1回、副虹は2回水滴内で反射した光線によって生じることが知られている。また、理論上3回以上の反射に対しても虹は存在し、それらを高次の虹と呼ぶが、実際に観測された例は世界的に見ても稀である。本研究では、高次の虹を実験室で再現することを目的とし、雨滴の代わりに虹ビーズを用いた。まず、虹ビーズの屈折率を計測し、そこから高次の虹がどのように生じるかを予想し、それをとらえるための実験装置を作成した。その結果、高次の虹と思われる虹を観測することに成功した。虹の視半径、スペクトル配列の順から、観測された虹は3次の虹であると断定した。

言及状況

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【3次の虹の再現実験】 虹ビーズを使うと、簡単に3次の虹を再現することができます。詳しくは、拙文をご覧ください。 https://t.co/gEAhK3zonN https://t.co/QEMiwGsat8
和歌山の超超進学校から拙書に関する問い合わせ。 世に出した甲斐があります。 『 虹ビーズを用いた3次の虹の再現実験』 https://t.co/gEAhK3QrpN
虹ビーズで3次の虹を再現することができたという報告です. いただいたフォーマットがwordだったからそれで書いたけど,数学科とかはフツーにLaTeXで書いてた.私もそうすればよかったな. https://t.co/gEAhK3QrpN

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