著者
池島 徳大
出版者
奈良教育大学大学院教育学研究科専門職課程教職開発専攻
雑誌
奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研究」 (ISSN:18836585)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.25-37, 2009-03-31

本研究においては、解決が困難とされるいじめ問題について、学校教育臨床*1の視点から、いじめへの介入視点を提示することにある。具体的には、いじめの語源及び文部省(文科省)がかつて提示したいじめの定義等を見直したうえで、いじめによって受ける心的外傷を学校教育臨床の視点から整理し、いじめの介入視点を提示するものである。いじめの不可視性、いじめ確定の困難性から、いじめがもたらす心的外傷による影響は非常に高く、その回復の過程に「安心」「表現」「絆」の3段階が必要であることが、諸家の研究から示唆された。

言及状況

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金子郁容『ボランティア』を読んだせいで、「ヴァルネラビリティ」という言葉を、脆弱性というだけでなく、他者との関係性をつなぐポジティブな言葉として受け止めていた。でも、心理学とか教育学で「攻撃誘発性」との意味で呼んでいると知り、ほんまに嫌な気持ちになるなど。https://t.co/BBcZ9I3B9B

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