著者
清水 まさ志
出版者
富山大学地域連携推進機構生涯学習部門
雑誌
富山大学地域連携推進機構生涯学習部門年報
巻号頁・発行日
vol.15, pp.7-14, 2013-03

二十一世紀の今もわが国で広く読まれているフランス文学作品は、おそらくたった一冊―アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』だけなのではないだろうか。某インターネットショップサイトで検索してみても結果は同じである。明治期以降、日本語に訳された多くの作品もすでに訳が古び、現在の若者にはその日本語訳自体が難解となってしまっている。新訳を出版している奇特な出版社もあるが、広く読まれているとはいえないだろう。しかしフランスはノーベル文学賞受賞者がもっとも多い国であり、その文学は一国の文学であるとともに文学的世界遺産だということができるだろう。さらに近代日本文学に大きな影響を与えた翻訳作品は、日本語文学の貴重な遺産だともいえる。このまま高度経済成長期に流行った世界文学全集の一部として古紙回収業者に回されていいものであろうか。現代の日本において過去のフランス文学作品をどう読み直したらいいのか考えていきたい。

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フランスのコキュ文化を日本人が取り入れるとめっちゃ文学。なんなんこれ。 あと面白そうな論文見つけた! https://t.co/4zHGWXEHI3

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