著者
兒嶋 昇 升 佑二郎
出版者
法政大学スポーツ健康学部
雑誌
法政大学スポーツ健康学研究 = Bulletin of Faculty of Sports and Health Studies Hosei University (ISSN:21853703)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.73-80, 2018-03-30

本研究では、実際にシャトルを打つスマッシュ動作とシャトルを打たない素振り動作を比較し、動作様式の違いを明らかにすることを目的とした。被検者は全日本学生バドミントン選手権3位のチームに所属する男子選手7名とした。各被験者にスマッシュと素振りを行わせ、その際の動作様式をMAC3D Systemのカメラを用いて撮影した。ラケットヘッドが背面を通る局面において、ラケットヘッド速度はスマッシュの方が素振りよりも有意に高く(p<0.05)、より床に近い地点を通過していた。一方、インパクト時には素振りの方がスマッシュよりも有意に高い値を示した(p<0.05)。また、肩関節外転角度において、動作初期から中期にかけて素振りの方がスマッシュよりも有意に高い値を示し(p<0.05)、インパクト時にはスマッシュの方が素振りよりも有意に高い値を示した(p<0.05)。これらのことから、素振りを行う際には、ラケットヘッドが背面を通る局面に着目し、より床に近い位置を通過するようにラケットを振ること、インパクト時においては肩関節外転角度を増加させ、打点を高くすることが重要であると考えられた。

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【素振りでパフォーマンスupするには】 ○素振りの方が実際のスマッシュよりも ・肩外転角度低下 ・ラケットと床の距離が遠く(肩外旋低下) ○素振りを本気で羽根打ち動作に繋げるなら、羽根意識しなければフォーム崩れるだけかも スマッシュと素振りを比較した論文⬇︎ https://t.co/oJlW5IgWmm

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