著者
長岡 亮介
出版者
法政大学地理学会
雑誌
法政地理 = JOURNAL of THE GEOGRAPHICAL SOCIETY OF HOSEI UNIVERSITY (ISSN:09125728)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.47-58, 2013-03-21

本稿では,鉄道会社の関連事業について,これまでの空間的展開と戦略性を明らかにする.私鉄企業の不動産事業が中心であった先行研究とは異なり,国鉄時代を含めたJR東日本グループの商業施設(駅ビル・駅ナカ事業)を対象とした国鉄時代~現在に至る駅ビル・駅ナカの開発は,当時の法律・社会情勢の違いにより,時期区分ごとの内容が大きく異なるこのような背景のもとJR東日本は,国鉄から引き継いだ優良な資産と豊富な資金力を活用し,各駅に見合った開発を進めてきた.その結果,バブル経済崩壊やリーマンショックにより苦戦している他の商業施設と対照的に,順調に収益を上げることに成功した.しかし今後は,更なる利用客の減少に備えて,まちづくりやバリアフリーの観点を取り入れた新たな事業展開が必要とされている.

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