著者
川端 良介 森川 廣光 大島 義晴
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.110, pp.57-61, 2013-10-18

上肢の伸展・屈曲運動は、多くの場合随意的筋活動によって行われる。しかし、これらの運動には無意識レベルで筋の緊張を制御する頸反射の影響が少なからず存在する。この反射の影響を筋電図などによって定性的にみた報告は多くみられるが、筋の収縮速度や筋力、筋パワーなどの視点から定量的に捉えた研究は少ない。そこで、本研究ではメディシンボールを使用したプッシュ動作を運動事例として、上肢の伸展動作に及ぼす頸反射の影響を「伸展速度」、「伸展力」、「伸展パワー」の3つの力学量から定量的に捉えた。実験では被験者に座位姿勢からのプッシュ動作を腹屈頭位と背屈頭位でそれぞれ3回行わせ、このうち最高投擲距離の試技を分析対象とした。その結果、3つの力学量はいずれも背屈頭位姿勢の値が腹屈頭位姿勢より有意に大きくなることがわかった。

言及状況

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@iga_asuka こちらこそありがとうございます! 本日も楽しみにしております。 先生のご発言を受け、様々な論文を調べています。 背屈頭位にすると肩の可動域が広がり、腕の屈曲が窮屈にならなくなりました。 川端 良介ほか「腕伸展運動における頸反射の影響」(弘前大学教育学部紀要) https://t.co/Qp7qkNrJet
腹屈頭位より背屈頭位の方が腕の進展運動は力が出て、スムーズということか。 川端 良介ほか「腕伸展運動における頸反射の影響」(弘前大学教育学部紀要) https://t.co/Qp7qkNrJet
https://t.co/gm2ai7Dx2e

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