著者
天海 丈久
巻号頁・発行日
pp.1-111, 2013-03-22

本邦の知的障害を伴わない(IQ70 以上)自閉症スペクトラム障害34 名における、「DN-CAS 認知評価システム」と「WISC-Ⅳ知能検査」のプロフィール特性及び両検査間の関連性を検討した。「DN-CAS 認知評価システム」のPASS プロフィールでは、統計的にはプランニングが山、注意と継次処理が谷となり、「WISC-Ⅳ知能検査」の指標のプロフィールでは、知覚推理が山、処理速度が谷となったが、個々のプロフィールは広範に渡っていた。また指標間では、同時処理と知覚推理において強い正の相関が、継次処理とワーキングメモリーにおいて比較的強い正の相関が認められ、「DN-CAS 認知評価システム」の全検査と「WISC-Ⅳ知能検査」の全検査IQ については、強い正の相関が認められた。これらの結果と、各検査における解釈のステップに基づき、自閉症スペクトラム障害における各検査のプフィール特性について議論した。

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天海丈久. (2018). 自閉症スペクトラム障害における「DN-CAS認知評価システム」と「WISC-Ⅳ知能検査」のプロフィール特性及び相関に関する研究, 弘前大学大学院教育学研究科. https://t.co/9tQctNNlOZ

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