著者
中野 牧子 馬奈木 俊介
出版者
横浜国立大学経営学会
雑誌
横浜経営研究 (ISSN:03891712)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3・4, pp.1(101)-13(113), 2007-03-15

日本の電力産業は,1995年の電気事業法の改正以来大きな転換期を迎えている.段階的に規制緩和が実施され,競争原理の導入が進んできたが効果があったのだろうか.本研究では,電力産業の規制緩和に関する先行研究を概観した後,規制緩和が生産性に与える影響について実証分析を行った.検証にあたってはダイナミックパネルモデルをGMMで推定することで信頼性の高い結果を得た.推定結果より,1995年以降実施されてきた制度改革は,9電力会社の汽力発電部門の生産性成長率にプラスの貢献をしていることが明らかとなった.

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