- 著者
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大喜多 紀明
- 出版者
- 北海道言語研究会
- 雑誌
- 北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
- 巻号頁・発行日
- vol.11, pp.99-112, 2013-03-30
本稿では、アイヌ民族であり、かつ、アイヌ語日本語二重話者である知里幸惠の筆記資料に確認される交差対句を紹介している。これらの日本語文章に表出された交差対句は、アイヌの民俗的な修辞表現法による影響である。したがって、知里の日本語筆記資料は、アイヌの民俗性によって文章構造が修辞論的に変異した日本語の実例であると判断できる。