著者
川北 稔
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 人文・社会科学編 (ISSN:18845177)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.123-131, 2021-03-01

生きづらさを抱える人が自らの経験について社会的発言を行ったり,本人の立場による支援を実施したりすることが増えている。そうした活動に際して集合的なアイデンティティを形成することが効果的であるが,その在り方によっては集団の閉鎖性をもたらすことが懸念される。綾屋・熊谷による『つながりの作法』は障害を持つ人の立場から,経験の共通性と異質性の双方を視野に入れた集団形成を論じている。同書の示唆を受け,綾屋らによる「当事者研究」とは異なる伴走型支援の視点から社会的支援の在り方を構想する。

言及状況

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本当にその通りで、突き詰めれば当事者主義の考え方自体に矛盾があるように思います。たとえば英語の partyは、直接の関係者各自という意味であり、本人(self)を特権化する言葉でないのでは。。(その辺りを何とかしたくて論じた試論。https://t.co/LxsKYtaM4K) https://t.co/6asoVisyP4

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