著者
尾崎 俊介
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

アメリカ及び日本で人気の高い自己啓発本の誕生経緯と発展経緯について調査・研究を行い、その成果は "American and Japanese Self-Help Literature" と題し Oxford Research Encyclopedia に掲載された。またこれに加え、19世紀半ばのアメリカで流行し、自己啓発思想を誘発する契機となった「精神療法」についての論考や、哲学者のラルフ・ウォルドー・エマソンを自己啓発思想の生みの親として捉え直した論考、さらに女性向け自己啓発本についての論考や、自己啓発本出版史におけるアンドリュー・カーネギーの役割を論じた論考など、計4本の論文を発表した。
著者
神野 秀雄
出版者
愛知教育大学
雑誌
治療教育学研究 (ISSN:09104690)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.1-9, 2006-02

本論文は,初来所時31歳(男性)の高機能自閉症(IQ:92)に関する事例報告である。Aさんは女子学生5,6名を回答者にして「クイズサークル」を年数回実施し,それを5年間続けて終了した。Aさんは,クイズサークルの「会長」として来所していたが,まもなく学生たちにAさん自身のことを「先生」と呼ばしめるようになり,大学の非常勤講師としてクイズサークルを主宰しているという揺るぎない妄想に変化していった。このように学生たちには尊大な態度を示したが,一方筆者(セラピスト)には,強迫行為や強迫観念など"気になること"や"悩みごと"をクライエントとして相談し,カウンセリングによりいくらかでも悩みを軽減できる神経症的な心の構造を示した。本事例の発達経過をみると,Meltzer,D.のいう自閉(autistic)から後自閉(post-autistic)に移行・成長した経過を経たと思われ,その視点から妄想や強迫症等について考察した。
著者
神野 秀雄
出版者
愛知教育大学
雑誌
治療教育学研究 (ISSN:09104690)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.1-9, 2006-02-28

本論文は,初来所時31歳(男性)の高機能自閉症(IQ:92)に関する事例報告である。Aさんは女子学生5,6名を回答者にして「クイズサークル」を年数回実施し,それを5年間続けて終了した。Aさんは,クイズサークルの「会長」として来所していたが,まもなく学生たちにAさん自身のことを「先生」と呼ばしめるようになり,大学の非常勤講師としてクイズサークルを主宰しているという揺るぎない妄想に変化していった。このように学生たちには尊大な態度を示したが,一方筆者(セラピスト)には,強迫行為や強迫観念など“気になること”や“悩みごと”をクライエントとして相談し,カウンセリングによりいくらかでも悩みを軽減できる神経症的な心の構造を示した。本事例の発達経過をみると,Meltzer,D.のいう自閉(autistic)から後自閉(post-autistic)に移行・成長した経過を経たと思われ,その視点から妄想や強迫症等について考察した。
著者
上杉 陽子
出版者
愛知教育大学
巻号頁・発行日
2014-04-17

平成25年度 卒業研究 概要
著者
志水 廣
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教職キャリアセンター紀要 (ISSN:24240605)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.27-33, 2016-03-31

小学校の児童が算数を学ぶ上で,算数科にかかわる数学言語(算数語彙)について,どの程度正確に理解しているかについて調査した。調査分野は,小学校高学年,「数と計算」の領域について算数教科書に登場する算数の用語・記号とそれらを規定する言語も含めて算数語彙とした。1つの算数語彙に対して5問の選択肢を用意して児童に選択させる問題(2014年版語彙テスト)を開発した。その語彙テストを716名に実施した。その結果,算数語彙に対して理解度の低い問題が見つかった。例えば,語彙「4この2つぶん」の正答率について4年生は21.5%,5年生は25.9%,6年生は22.9%であった。また,「1を4等分した数」の正答率について4年生は33.3%,5年生は34.2%,6年生は34.4%であった。「いくつ分」「等分」という語彙の指導に配慮を要することが分かった。
著者
小川 英彦
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育
巻号頁・発行日
vol.2, pp.47-54, 2002-03-31

This paper deals with concept of “Ryoiku”. That is to say, this study focused process on the three time, I before World War Ⅱ, Ⅱ. after World War Ⅱ, Ⅲ. today. The results were as follows. The concept of “Ryoiku” was urged in the field of medical and education, and welfare. We examined process on this thought, it's concept was the problems of development.
著者
渡邉 英幸
出版者
愛知教育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の成果概要は以下の通り。まず里耶秦簡の「更名扁書」(公的用語の改定リスト)を読解することで、戦国秦から統一秦にかけての国制変革を検討し、秦の官職名における「邦」概念の廃止の背後にあった国制上の変革を明らかにし、また始皇帝期の避諱に関する条文が、始皇帝の父母の名である「楚」「生」を避けるものであったと考えられることを発見した。次に、戦国末の秦における国境を越える人の移動と帰属の諸相を解明した。さらに、戦国秦から統一秦にかけての畿内領域の呼称の展開と「邦」概念との関係を論じた。
著者
志水 廣
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教職キャリアセンター紀要 (ISSN:24240605)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.27-33, 2016-03-31

小学校の児童が算数を学ぶ上で,算数科にかかわる数学言語(算数語彙)について,どの程度正確に理解しているかについて調査した。調査分野は,小学校高学年,「数と計算」の領域について算数教科書に登場する算数の用語・記号とそれらを規定する言語も含めて算数語彙とした。1つの算数語彙に対して5問の選択肢を用意して児童に選択させる問題(2014年版語彙テスト)を開発した。その語彙テストを716名に実施した。その結果,算数語彙に対して理解度の低い問題が見つかった。例えば,語彙「4この2つぶん」の正答率について4年生は21.5%,5年生は25.9%,6年生は22.9%であった。また,「1を4等分した数」の正答率について4年生は33.3%,5年生は34.2%,6年生は34.4%であった。「いくつ分」「等分」という語彙の指導に配慮を要することが分かった。
著者
三輪 昭子
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育 : 共通科目研究交流誌
巻号頁・発行日
vol.4, pp.81-90, 2004

映画は大衆文化であり,社会を映す鏡でもある。アメリカにはハリウッドという映画をビジネスとする拠点があるが,興行成績を意識する限り,社会の在り方とかけ離れたものは制作できない。ハリウッド以外のところでの制作も,同様である。本稿はアメリカ映画を素材にし,アメリカ社会や人権意識を知る教材に活用するために,「平和と人権」展開講座でとりあげるようになって,映画のテーマ・内容を分類することの必要性を感じ,それを試みるのが目的である。