著者
北村 拓也
雑誌
滋賀大学教育学部附属中学校研究紀要 (ISSN:18809456)
巻号頁・発行日
no.58, pp.116-123, 2016-03

本校が取り組む「BIWAKO TIME」は,32年に及ぶ長い歴史を持ち,全校体制で取り組んでいる総合学習である。時代とともに少しずつ修正と改善を重ねながら現在に至っており,「郷土である滋賀」を学習フィールドとし,「学び方を学ぶ」調査研究型の学習を継続している。生徒たちが卒業後の人生においても活用できる「生きる力」を養う学習の場として,本校独自の研究課程である「情報の時間」とともに,必修教科等の学習で得た知識や体験を生かし,より活用できる「学び」へと再編することや,学習指導要領に則した授業時数に対応させつつ展開してきた。昨年度より本校の研究と絡めて,「論理的」をキーワードにBTを進めている。特に本年度は,「計画を立てる」,「調査研究をする」,「思考する」,「整理する」,「発表する」といった各場面の中で,「論理的」を意識し学習に取り組めるように活動内容を組み立てた。時に,思考ツールの活用に力を入れ,一昨年よりより使い始めた「ピラミッド・ストラクチャー」の活用については,昨年度より書いてある情報量が増えており,昨年度のBTの経験や情報の時間の学習が活かされいると感じた。また,本年度は三角ロジックも本格的に活用した。その中で,「主張」と「論拠」と「事実」をつなげということに関して,課題が見られた。

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