著者
細川 明日香
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.13, pp.280-253, 2015-03-01

本稿は、花車の起源と花車図の成立、図像や意味の変遷を論ずるものである。花車図とは、花車すなわち、花々を積んだ大八車を表わすものである。この図像は江戸時代初期から見られ、その作例は優に一〇〇を超える。しかしながら、現在に至るまで、その起源や出現、成立時期は詳らかになっていない。加えて、図像の変遷を追い、その変容について述べるものもほとんどない。そこで本稿では、まず、花車図の出現・成立当初の作例を検討することで、未だ見解の一致が見られない花車の起源について所見を述べる。次に、花車図が成立したと思われる寛永年間から、およそ二五〇年後の一九世紀末までに表された花車図を三つの時期にわけ、その変遷を辿る。最終的には各時期の特徴を析出し、機能及び受容の様態の変化を明らかにする。

言及状況

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飯間先生のクイズ、連れと先を争うように解いていったが、4巻の裏だけがまだ判らない。 で、単語の断片をぐぐってる時に面白い論考を見つけた。 「花車をめぐる考察ー図像の変遷を中心にー」 https://t.co/Y6NtkoALF5

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