著者
池田 要
出版者
科学技術政策研究所
巻号頁・発行日
2013-06 (Released:2013-07-09)

国際熱核融合実験炉(ITER)は、日本、欧州連合、露及び米国により1985 年に核融合エネルギー開発の国際協力として発足した。2001 年には工学設計を基に50 万キロワットのプラント建設に向けて動き出し、中国、韓国そしてインドも加わり、2005 年には国際協定の下に、南フランスのカダラッシュに建設することが決まった。 池田氏は初代ITER 機構長として、カダラッシュに赴任し、協定に基づく国際機関としてITER機構を立ち上げた。ITER 建設への着手には、ITER 機構の組織作りをはじめ、プラントの技術的仕様の検討、建設スケジュールや費用の見積もりの作成などの建設の基盤となる整備を進めるほか、各極機関との役割分担など、国際共同プロジェクト全体のマネジメントを行った。 また、プラントの建設のみならず、道路の拡幅などのインフラ整備や、ITER で働く研究者等の家族や子どもたちのため、教育委員会や市町村などと交渉し、国際学校を早期開設に導いた。

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国際熱核融合実験炉 ITER を語る/池田 要 ITER計画は1985年のジュネーブのサミットでゴルバチョフとレーガン大統領が国際協力に合意したことに始まる『人類の利益のために無尽蔵のエネルギー源として』米、露に日、欧州連合が加わり http://t.co/bQdGJUrLSZ

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