- 著者
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近藤 尚子
- 雑誌
- 早稲田大学日本語研究教育センター紀要 (ISSN:0915440X)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, pp.26-41, 1989-03-25
本稿は川端康成の「きっと」192例を対象, に意味・用法を分析する.まず国語辞典類の記述を整理し(1), その分類にそって検討をすすめ(2)分類にあわない「きっと」の例を報告(3)したうえで, 康成の「きっとを整理した。その結果は次のようである。擬態語の「きっと」4例,2「かならず」の「きっと」24例(1)事柄の実現(9)(2)意志(8)(3)勧誘(7) 3 推量のきっと164例(1)推量を強める(70)(2)確信(81)(3)やわらげる(13)本稿は, 現代語における副詞語彙の意味・用法を記述し, さらにその変化・発展のあとをたどろうという試みのひとつである。