著者
杵渕 雄樹
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2004

近年,組み込み機器に求められるアプリケーションの高性能化に伴い,これまでPCなどで用いられてきたLinuxやFreeBSDなどの汎用OSが組み込み機器においても使用されるようになった.これらの汎用OSはプロセスをそれぞれ保護されたメモリ領域で動作させることで,これまでの組み込みOSよりも高い堅牢性を実現している.しかしそれによってプロセスのコンテキストスイッチやプロセス間通信のコストが増大する.本研究では,組み込み向けの汎用OSにおけるプロセス間通信の性能改善を行うために,まず実験環境として汎用OSであるMINIXをARMアーキテクチャへ移植した.そしてMINIXにおけるプロセス間通信のひとつであるパイプの解析,および測定を行い,特にオーバヘッドとなっている箇所を修正することでパイプの処理時間を短縮した.

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あーそういう卒論やりたかったなぁRT @7shi: 卒論でMINIXをELF化してARMに移植

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こちらの論文の第2章を参照しながら今発表されている内容を振り返ると理解がさらに深まりそう
卒論でMINIXをELF化してARMに移植 http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/653/1/1g01p033.pdf

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