著者
大槻 圭史 台坂 博 武田 隆顕
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.73-81, 2008-03-31

リング・衛星系は巨大惑星形成過程の自然な副産物であると考えられる.本稿では,土星リングを構成する氷粒子の物性がリングの力学進化や構造形成に及ぼす影響について述べる.氷粒子の反発係数はリングの力学進化を考える上で重要な物理量であり,室内実験結果が理論研究に使われてきた.粒子表面の摩擦は粒子自転を引き起こし,土星リングからの熱輻射の観測結果を解釈する上で重要となる.また粒子間の非重力的吸着力がリングの進化や構造形成に及ぼす影響,隕石衝突によるリング組成進化に関する研究等も行なわれているが,これらについては今後さらに詳しく調べる必要がある.

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氷粒子の物性・組成と惑星リングの進化 http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/34714/1/OHTSUKI.pdf *PDF

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