著者
奥地 拓生
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.169-174, 2008-03-31

宇宙空間から惑星内部にわたる多様な惑星形成・進化の場には,極低温から高温,また真空から超高圧までの,あらゆる外場条件が存在する.氷はこの多様な条件に対応して,自由な陽子の急速な拡散を始めとする多様な性質を示すことが理論的に予想されているが,その実験的立証はいまだに行われ ていない.このような実験を行うためには,従来の高圧実験技術を活用しつつも,さらに新しい手法をその上に作りあげる必要があった.筆者がそのために開発してきたダイヤモンドアンビルセルNMR の手法と成果を解説し,また将来への展望を述べる.

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