著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2004

工学部情報工学科3年生対象に開講されている「情報工学実験II」の一つのトピックスである「確率モデルを用いたフラクタル図形の作成」についての実験手引書です。この実験の目的は自然界に数多く見られるフラクタルをコンピュータを用いて作図する (シミュレートする) ことによりフラクタルという概念、 その図形を特徴つける量 --- フラクタル次元 (ボックスカウント次元) --- の算出方法を学ぶこと。 決定論的な規則に従って描かれるフラクタル --- 複素力学系 --- の他, 格子 (無向単純グラフ) 上において、ある種の確率過程に基づく粒子の拡散、 及び、 吸着がフラクタルを生むことを確認し、その形成メカニズムについて考察することです。フラクタルに関する基本的な知識が得られるだけでなく、多くの応用例があるセル・オートマトンに関する標準的なシミュレーション技法を身につけたい場合にも有益なのではないかと期待しています。

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編集者: Netora
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