著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2004

2004年度に工学部情報工学科3年生を対象にして開講された講義「グラフ理論」の講義ノートです。前提とする数学的な知識を必要とぜずに理解できるように作成しました。多くの例題、練習問題を含み、それらの解答を出来る限り平易に説明してあります。なお、当講義は新カリキュラムに移行する2007年度以降は開講されませんが、アルゴリズムの計算量評価や最適化問題と絡んだ場合の数の数え上げ等の問題にグラフ理論を用いたい場合、グラフ理論の基本的な部分を手早く学びたい際には有用なのではないかと期待しています。
著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2007

2007年度に工学部電子工学科4年生対象に開講されたグラフ理論の講義ノートおよび講義スライドです。今年度は旧カリキュラム最終回ですので、過去5年間(2003-2007)にわたって講義で扱った演習問題とその解答例を掲載した一括ダウンロード版もアップロードしました。
著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2011

工学部情報エレクトロニクス学科情報コースで開講された「カオス・フラクタル」の講義ノートです。12回分の講義ノートPDFファイル、2回分の講義スライド、および、一括ダウンロード版のPDFファイルから成ります。
著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2005-11-18

HUSCAPに登録済みの2004年度版「情報理論講義ノート」の改訂版です。講義スライドも同時に利用できます。 なお、下記URLからもダウンロードできます。 http://www005.upp.so-net.ne.jp/j_inoue/index.html
著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2004

2004年度に工学部情報工学科2年生を対象に開講された「情報理論」の講義ノートです。この科目の目的は我々が普段何気なく口にしている「情報」を数式を用いて定量化し、それに基づき理論が展開される「情報理論」という体系を学ぶことであり、 ここで学ぶ事柄、 とりわけ「エントロピー」や「相互情報量」などは現在の情報通信技術の根幹を成すのみならず、 パターン認識や人工知能、あるいは統計物理、遺伝情報学など、多くの異なる分野において共有される極めて重要かつ有用な概念となっている事実を考えると、情報工学科の学部学生のみならず、かなり広域な専門課程の学生に対し有益なのではないかと考えます。 当講義ではこの理論の基礎を体系たてて理解することに重点を置いてあります。なお、今年度版は担当1年目ということもあり、この版の講義ノートの完成度は高くはないですが、2005年度以降、計算機シミュレーションなど、直観的理解を助けるような演習問題を加え、逐次改訂していく予定です。
著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2005-11-18

既にHUSCAPに登録されている「2004年度グラフ理論講義ノート」の2005年度版です。前年度と比べ、いくつかの演習問題とその解答が新たに加わっております。(誤植も可能な限り直してあります) 今回は講義スライドも利用できるようにしてあります。 当講義の情報は http://chaosweb.complex.eng.hokudai.ac.jp/j_inoue/ あるいは http://www005.upp.so-net.ne.jp/j_inoue/index.html からダウンロード可能です。
著者
今井 浩三 中村 卓郎 井上 純一郎 高田 昌彦 山田 泰広 高橋 智 伊川 正人 﨑村 建司 荒木 喜美 八尾 良司 真下 知士 小林 和人 豊國 伸哉 鰐渕 英機 今井田 克己 二口 充 上野 正樹 宮崎 龍彦 神田 浩明 尾藤 晴彦 宮川 剛 高雄 啓三 池田 和隆 虫明 元 清宮 啓之 長田 裕之 旦 慎吾 井本 正哉 川田 学 田原 栄俊 吉田 稔 松浦 正明 牛嶋 大 吉田 進昭
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)『学術研究支援基盤形成』
巻号頁・発行日
2016

①総括支援活動 : 前年度立ち上げたホームページ(HP)に改良を加えて公募の円滑化を進めた。モデル動物作製解析の講習や若手研究者の交流促進を推進する技術講習会を開催した。成果ワークショップを開催し本活動の支援成果をアピールした。②モデル動物作製支援活動 : 相同組換えやゲノム編集など支援課題に応じた最適な胚操作技術を用いて、様々な遺伝子改変マウスおよびラットを的確かつ迅速に作製し、学術性の高い個体レベルの研究推進に資する研究リソースとして提供した。件数は昨年度より大幅に増加した。③病理形態解析支援活動 : 昨年より多い35件の病理形態解析支援を7名の班員で実施した。研究の方向性を決定づける多くの成果が得られた。論文の図の作成にもかかわり、論文が受理されるまで支援を行った。その結果、より高いレベルの科学誌にも受理された。④生理機能解析支援活動 : 疾患モデルマウスの行動解析支援を実施するとともに、諸動物モデルでの規制薬物感受性解析、光遺伝学的in vivo細胞操作、意志決定に関与する脳深部機能解析、等の支援を展開した。⑤分子プロファイリング支援活動 : 依頼化合物の分子プロファイリング316件、阻害剤キット配付86枚、RNA干渉キット配付・siRNAデザイン合成83件、バーコードshRNAライブラリーによる化合物の標的経路探索15件、を実施し、より多くの研究者の利便性を図った。
著者
陳 鶴 井上 純一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.326, pp.79-84, 2014-11-14

多数の非一様なエージェントのミクロな振る舞いから,システムのマクロな現象を説明する試みは,脳神経系の問題だけではなく,多くの自然科学や社会科学においてさえも有効なアプローチである.そこで,我々は大卒労働市場において,各就活生に彼ら固有の「特徴ベクトル」を割り振り,企業の持つ「選別ベクトル」との内積(近さ)に応じて企業側が内定を出す確率モデルを考え,そのジョブ・マッチングプロセスを数値的に評価する.単純な一元的「成績」によるマッチングと比べ,多様な「モノサシ」を用いて企業が人材確保する場合には「内定数格差」に違いが得られるはずである.我々は昨今,財界で求められている「人材/組織の多様性」,すなわち,学生の多様性,企業の多様性が結果としてどの程度,社会的格差を改善するのかに関し,簡単な計算機実験を行ったので,その結果を報告する.
著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2009

2009年度前期に工学部情報工学コース3年生を対象に開講された講義「カオス・フラクタル」の講義資料
著者
樺島 祥介 岡田 真人 田中 和之 田中 利幸 石井 信 井上 純一
出版者
東京工業大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2006

本研究では,特定領域研究「情報統計力学の深化と展開」を円滑に推進するために,本領域全体の研究方針の策定,研究項目間の調整,国際研究集会・公開シンポジウム・講習会の企画実施,研究成果の広報,研究成果に対する評価・助言を行った.主な実績としては,計4回の公開シンポジウムおよび計6回の国際会議の開催,4冊のプロシーディングスの発行が挙げられる.これらの活動の成果は計280件を超える領域内から発表された原著論文等に反映されている.
著者
井上 純一
出版者
北海道大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究課題最終年度のである今年度は,今まで3年間にわたり取り組んできた経路積分の方法を用いた市場履歴を含むマイノリティゲームのダイナミックスに関する解析を完成させた(プレプリント:Generating functional analysis of Minority Game with Inner Product Strategy Definitions, J.Inoue and A.C.C.Coolen).解析結果は簡単な計算機シミュレーション結果と一致した.ここでの結果は複数のトレーダーが過去まで遡る市場の履歴を情報源として共有し,自分の「売り」「買い」に関する意思決定に用いる場合,過去に履歴を遡って使うことで市場の揺らぎ(ボラティリティ)を小さくすることができるが,ボラテイリィティを最小にする履歴数が存在し,この臨界履歴数を越えると,より過去に遡った履歴を用いることによっては市場を安定化することはできないこと(ボラティリティをいくらでも小さくすることはできないこと)が明らかになった.さらに,当初の予定にあった[経済物理への展開]であるが,今年度は上記のゲーム理論に関する結果の他に,Sony bankに代表されるネットバンクの円ドル為替レートの変動メカニズムが自然界に現れるFirst Passage Timeの問題と等価であることを見出し,その統計的性質を調べるための解析手法を考案した.また,待ち行列の理論を用いることにより,顧客がネットワークにログインしてから,レートが変動するまでの平均待ち時間,及び,平均レート変動幅を評価する方法論を提示し,Sony bankの所有する実データの解析結果と一致した(Sony佐塚直也氏との共同研究).さらに,所得分布の冪則(いわゆるパレート則)をミクロなモデルから導出する試みとして,「壺モデル」と呼ばれるモデルを用いて,人々の間のお金の流れを数理モデル化し,それを解析することで,パレート則が出現する条件を詳細に議論することができた.これらの結果はいずれも今年6月にイタリアで開催される国際会議で発表予定である.プレプリント,掲載状況はhttp://chaosweb.complex.eng.hokudai.ac.jp/~J_inoue/で逐次報告していくので参照されたい.
著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2004

工学部情報工学科3年生対象に開講されている「情報工学実験II」の一つのトピックスである「確率モデルを用いたフラクタル図形の作成」についての実験手引書です。この実験の目的は自然界に数多く見られるフラクタルをコンピュータを用いて作図する (シミュレートする) ことによりフラクタルという概念、 その図形を特徴つける量 --- フラクタル次元 (ボックスカウント次元) --- の算出方法を学ぶこと。 決定論的な規則に従って描かれるフラクタル --- 複素力学系 --- の他, 格子 (無向単純グラフ) 上において、ある種の確率過程に基づく粒子の拡散、 及び、 吸着がフラクタルを生むことを確認し、その形成メカニズムについて考察することです。フラクタルに関する基本的な知識が得られるだけでなく、多くの応用例があるセル・オートマトンに関する標準的なシミュレーション技法を身につけたい場合にも有益なのではないかと期待しています。
著者
井上 純一
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.272-288, 2008-12-05 (Released:2009-03-16)
参考文献数
35
被引用文献数
1

マイノリティ·ゲームと呼ばれる金融市場の数理モデルの動力学を「ミクロ情報とマクロ情報の絡み合い」という観点から解説する.
著者
中村 豊 戸田 哲也 井上 純一 福田 豊
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.38, pp.1-6, 2011-02-21

インターネットの普及に伴い,各組織では何らかの侵入検知システムやトラヒックモニタリングシステムを導入する必要に迫られている.その運用は容易ではなく管理者の経験や技術が要求される.一方で,組織の運営側ではインシデント発生時に通信の履歴や証拠を調査しなくてはならない.トラヒックモニタリングシステムでのトラヒックの長期保存は高コストであり,かつ,その解析は困難である.そこで我々は,異常トラヒックを侵入検知システムにより検出し,自動的にモニタリングシステムから抽出して保存するシステムを構築した.本システムを用い,2ch への書き込みに対して自動的に,その通信内容を保存することが可能となった.これにより,管理者の運用コストを削減することができた.The network management cost is increasing with the spread of the Internet. In each organization, an intrusion detection system and traffic monitoring system are operated. However, the management is not easy and experience and skill are required of an administrator. On the other hand, the executive of the organization has to investigate a communicative history and its proof at the time of the occurrence of an incident. Long-term preservation of the traffic in a traffic monitoring system is high cost, and its analysis is difficult. We constructed the system for automatic preservation of unusual traffic. Our system can automatically save the communication to the writing to the 2ch. Therefore, the administrators operation cost was reducible.
著者
巻口 誉宗 井上 純一
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 = Transactions of the Society of Instrument and Control Engineers (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.666-675, 2010-11-30
被引用文献数
3

In real flocks, it was revealed that the angular density of nearest neighbors shows a strong <i>anisotropic structure</i> of individuals by very recent extensive field studies [Ballerini <i>et al</i>, <i>Proceedings of the National Academy of Sciences USA</i>, <b>105</b>, pp. 1232-1237 (2008)]. In this paper, we show this structure of anisotropy also emerges in an artificial flock simulation, namely, <i>Boid simulation</i>. To quantify the anisotropy, we evaluate a useful statistics, that is to say, the so-called γ-value which is defined as an inner product between the vector in the direction of the lowest angular density of flocks and the vector in the direction of moving of the flock. Our results concerning the emergence of the anisotropy through the γ-value might enable us to judge whether an optimal flock simulation seems to be <i>realistic</i> or not.