著者
杉山 慎
出版者
低温科学第76巻編集委員会
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.169-177, 2018-03-31

南極氷床は地球に存在する淡水の60%以上を蓄積し,巨大な淡水リザーバとしての役割を担っている.その変動は海水準,海洋循環,アルベド,地殻隆起など,地球の気候システムに大きな影響を与える.近年の観測技術の向上によって,この氷床が氷を失いつつあることが明らかになってきた.南極沿岸部において顕著な質量損失が報告されており,海洋の変化に影響を受けた棚氷と溢流氷河の縮退がその原因と考えられている.本稿では,南極氷床の特徴と地球環境に果たす役割,氷床変動のメカニズムについて概説した後,近年の氷床変動とそれを駆動する氷床・海洋相互作用について最近の知見を紹介する.

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@sasalilith 記事を読んでみると他の主張も誤りだらけなのでフェイクだと思いますよ。 「1998年をピークに気温が云々」←誤り。 https://t.co/hvEP90AlPX 「南極の氷が云々」←誤り。 https://t.co/ssQ7oYnn7z 「ホッケースティックの図を削除した」←載っています。 https://t.co/KQ90tn14Ui https://t.co/kchcsS8ndA

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