著者
羽鳥 徳太郎
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.87-95, 1985-09-05

1984月6年13日,鳥島近海地震(M=5.9)によって,伊豆諸島をはじめ,房総から四国に至る沿岸各地の検潮所で全振幅10~57cm,周期5~9分の津波が観測された.また,八丈島の八重根漁港では,最大波の全振幅130~150cmの津波が目撃された.検潮記録によれば,津波マグニチュードはm=0と格付けされ,地震規模に対して津波が異常に大きい“津波地震”であった.波源域は須美寿島(八丈島南方190km)西側の水深1,000mの伊豆・小笠原海嶺にあり,波源域の長さは25kmと推定される.津波初動の押し引き分布から判断して,波源の西側の海底が隆起し,東側が沈降したとみなされる.

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俺メモ:羽鳥徳太郎:1984年6月13日鳥島近海地震による特異な津波(震研彙報 1985) http://t.co/DxNYZdEjup

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