著者
羽鳥 徳太郎
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.429-438, 1986-02-07

津波史料をもとに別府湾沿岸を現地調査し,地盤高をふまえて各地の津波の高さ(平均海面上)や浸水域の広がりを検討した.大分市内では,流失した寺院の分布から津波の高さは4~5.5mに推定され,地盤高ぶおよそ4m以内の範囲が浸水域とみなされる.別府湾口の奈多と佐賀関ではそれぞれ7~8mと6~7mの波高に達し,湾外の上浦で4m,臼杵では3~4mと推定される.津波マグニチュードは今村・飯田スケールでm=2と格付けされる.津波・震度分布および周辺のテクトニクスから判断すれば,波源域は別府湾を包み東西方向に50km程度の長さがあったと推定される.また,瓜生島・神場洲の地盤沈降の記録は別府湾が陥没したことを暗示し,高角正断層の地震により津波が発生したと考える.

言及状況

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ちょっと古いけど東京大学地震研究所が出版した羽鳥 徳太郎氏の「別府湾沿岸における慶長元年(1596年)豊後地震の津波調査」という論文があった。 https://t.co/KDJpW02Hex

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編集者: Yasumi
2020-03-17 04:37:40 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。
編集者: 森本文吾
2012-04-29 09:52:27 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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