著者
北野 正雄 中西 俊博
出版者
応用物理学会
巻号頁・発行日
pp.1-11, 2003-06

最近, 従来とは異なる光の形態が注目されている.本稿では, 以下の3 つの話題を取り上げて紹介したい. (1)光速を越える群速度と負群速度, (2)電磁誘導透過(EIT) による低群速度と, ダーク状態ポラリトンによる光パルスの停止, (3)メタ物質による負屈折率の実現. いずれも従来の光に対する常識を覆す現象であり, その物理的な仕組みや意味に興味が持たれている. 一方, 量子制御などの新しいタイプの光技術への応用の可能性についても, さまざまな試みがなされている.

言及状況

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誘電率が周波数に依存して変化する為です。媒質中の荷電粒子の運動が周波数が高くなることによって制限される場合がある為だと思います。 異常分散触媒の吸収帯付近の周波数帯では局所的に周波数の高い光の方が速く進む部分が生じるらしいです。これは、おそらく媒質中の荷電粒子との共振による吸収帯があり、その吸収帯の中心周波数の前後に誘電率も誘電率の勾配が逆になっている部分があるためらしいです。 異常分散、逆分 ...

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