著者
長井 歩 今井 浩
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.1769-1777, 2002-06-15

詰将棋を解くプログラムの研究はこの10年の間に大きく進歩した.その原動力となったのは,証明数や反証数という概念の導入である.詰将棋に適用すると,直感的にいうと,証明数は玉の逃げ方の総数を,反証数は攻め方の王手の総数を表す.前者は攻め方にとって,後者は玉方にとって非常に重要な値である.証明数・反証数を対等に扱った,最もナイーブなアルゴリズムは,Allisによるpn-searchという最良優先探索法である.我々は近年,df-pnアルゴリズムという,pn-searchと同等の振舞いをする深さ優先探索法を提案している.この論文では,df-pnアルゴリズムを用いて詰将棋を解く強力なプログラムを作成し,その過程で導入した様々な技法を提案する.これらの技法をdf-pnの上に実装することにより,我々のプログラムでは300手以上の詰将棋のすべてを解くことに初めて成功した.しかもそれは,シングルプロセッサのワークステーションで解くなど,解答能力と解答時間の両面で優れた結果を出すことができた.

言及状況

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詰将棋を解くためのアルゴリズムのひとつ

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この詰将棋を作った後これを解くプログラムを書きたくなってRustでshogi-rs[1]を使ったdf-pn探索[2]を書いたら30秒で解けるようになったが、変化手順を答えてしまうのでそこからの変化別詰探索[3]を書いてる。 [1] https://t.co/IoGQx9yQXm [2] https://t.co/QKvIfekN47 [3] https://t.co/luYjU2bbXj
この詰将棋solverの論文の著者に今井先生が居てお!ってなった https://t.co/GBnLJcGsZK
AND/OR木(特に詰将棋)に対するdf-pnを実装しているが,末端ノードの扱いがよく分からない.ANDノード(玉方手番)かつ末端(応手なし)とEval真(詰み)は等価ではないのかな. https://t.co/yLQMXpQpsS http://t.co/3TLca0nt1j

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