- 著者
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広田 光一
廣瀬 通孝
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
- 巻号頁・発行日
- vol.2002, no.38(2002-HI-098), pp.13-18, 2002-05-17
五感情報通信という言葉が広く使われるようになってきた。このような興味のひとつの側面は従来扱われてこなかった感覚情報をメディア技術に導入することである。本稿では触角および嗅覚情報の伝達について筆者らの試みを紹介する。触覚情報の伝達のひとつの方法は接触などのインタラクションの対象となるものを触覚的なモデルとして構築し仮想空間の中で再現することである。嗅覚情報はこれを構成する匂いの要素(原臭)が明らかになっておらずしたがって任意の匂いを扱うことは難しいが、匂いの種類を限定することでこれを電子的なメディアで扱うことはある程度可能になってきている。