著者
安齋 潤 松本 勉
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.2344-2351, 2006-08-15

近年,移動体の位置情報を利用したサービスがさかんに研究されている.移動体のような物理オブジェクトの測位方式として複数の方式(GPS やRFID 等)が存在する.異なる測位方式を備えた複数の位置情報(位置トークン)の提供者,その位置トークンを用いて自身の位置を証明する証明者,位置トークンにより証明者の位置を検証する検証者からなる位置トークンモデルを考える.位置トークンモデルでは,測位方式の違い等により位置トークンの形式も異なる場合があり,必ずしも検証者がトークンを検証可能とは限らないという問題がある.本論文では,検証者に代わり位置トークンを検証する位置証明機関を想定することで,このような位置トークン検証問題を解決する.また,位置証明機関による位置トークンの検証方式についても検討する.

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