- 著者
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成瀬 彰
中島 耕太
住元 真司
久門 耕一
- 雑誌
- 研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
- 巻号頁・発行日
- vol.2010-HPC-128, no.5, pp.1-8, 2010-12-09
本稿では、Fat-tree 構成の InfiniBand(IB) ネットワークにおける全対全通信時の Hot-spot 発生を回避する手法を提案·評価する。Fat-tree 構成の IB ネットワークでは、適切に使用する計算ノードを選択しないと、Hot-spot 発生により実行通信バンド幅が低下する。本稿では、任意の計算ノード割当てにおいて、全対全通信時の Hot-spot 発生を回避する手法を提案する。提案手法は、各計算ノードに複数の LID(Local Identifier) を割り当てる手法の一種である。全対全通信時の典型的な通信パターンであるシフト通信パターンに着目し、各計算ノード対に生成されるコネクション毎に、使用 LID を適切に選択することで、Hot-spot 発生を回避する。提案手法を OpenMPI で実装し、6-ary-2-tree トポロジーの Fat-tree 構成IBネットワークに接続した 30 ノードの PC クラスタシステムで性能を評価した。任意 16 ノードによる全対全通信性能を測定した結果、提案手法により全対全通信時の Hot-spot 発生を完全に回避できることを確認した。