著者
水本 智也 小町 守
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.217-223, 2012-02-15

日本語学習者は世界的に増加傾向であり,自然言語処理を利用した学習者支援が望まれている.しかしながら,日本語学習者の書いた文は誤りやひらがな,ローマ字を含んでおり,従来の日本語母語話者の文を対象とした自然言語処理の技術をそのまま適用してもうまく処理することができないといった問題がある.本稿では,ウェブの登場によって新しく産まれつつある日本語学習者コーパスとそこに含まれる従来の自然言語処理の技術では扱えない学習者の誤りを紹介し,ウェブから抽出した大規模データを用いた日本語学習支援の新しいアプローチについて述べ,自然言語処理を使った日本語学習支援のための今後の課題を示す.

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そういえば、今日だった。「不自然言語処理 -枠に収まらない「リアルな」言語処理-:3.なんで日本語はこんなに難しいなの?-リアルな日本語学習者コーパスの分析と言語処理の課題-」 https://t.co/QJsAiEU9

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