- 著者
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寺田努
- 雑誌
- 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
- 巻号頁・発行日
- vol.2013-EC-30, no.4, pp.1-6, 2013-11-16
近年,ステージパフォーマンスやメディアアートにおいて画像処理や装着型センサを用いたインタラクティブなものが多数登場している.体験型メディアアート等においてはその有効性はすでに明確であると思われる.これは技術が体験者のために利用されており,体験者がどのように動くかはあらかじめ分かっていない状況に対応しなければいけないシステムであるためである.一方,プロフェッショナルなパフォーマにセンサを装着させようという取り組みも起こっているが,この場合,聴衆にとってはパフォーマがインタラクティブに演出を生成していようが,生成していまいが,見た目にはわからない.本稿では,パフォーマンスをインタラクティブにすることのメリットとデメリットについて議論し,インタラクティブな形でパフォーマンスを行う実システムを紹介する.