著者
川瀬 佑司 峯松 信明 齋藤 大輔 広瀬 啓吉 沈 涵平
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2014-MUS-103, no.27, pp.1-6, 2014-05-17

国際共通語である英語は、それぞれの国や地域の母語干渉により、多様な発音、所謂訛りが存在することが知られている。筆者らの先行研究では、様々な英語発音に対して話者を単位とした自動分類を検討している。ボトムアップ的な分類を行う場合、一般的には対象とする要素群に対して要素間距離行列が必要となる。先行研究では任意二話者間の発音距離の自動推定を行っている。この距離行列を可視化する場合には、多次元尺度法 (Multi-Dimensional Scaling, MDS) や樹形図を用いることが多い。本研究ではこれらに代わる、発音距離行列に対する新しい可視化手法を提案する。従来の可視化は、距離行列全体を表現することが狙いである。しかし可視化結果を呈示される特定の学習者にとってみれば、知りたい主情報は自分とそれ以外の話者の関係性である。そこで本研究では、特定話者とそれ以外の話者の発音距離に着目し、さらには年齢や性別といった情報も含め、英語発音の自己視点からの可視化を提案する。提案手法では従来手法と異なり、可視化結果に歪みが全く生じないことが保証されている。

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訛り・性別・年齢を考慮した自己視点からの世界諸英語発音の可視化 - 情報学広場:情報処理学会電子図書館 https://t.co/i1ItmiXuSJ #paal2014

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