- 著者
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中川 岳
追川 修一
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
- 巻号頁・発行日
- vol.7, no.5, pp.13-13, 2014-12-05
次世代の不揮発性メモリはバイトアクセス可能であり,計算機の主記憶として 利用可能である.主記憶が不揮発になることで,主記憶と2次記憶を融合することが可能になる.これにより,CPUから永続的なデータに直接アクセスが可能になり,I/Oのオーバヘッドを削減することができる.しかしながら,現時点では単体で主記憶を構成可能なNVMは登場していない.そのため,これまで,少量のDRAMと相変化メモリ(PCM)を組み合わせて主記憶を構成する方法が検討されてきた.PCMは 書き込みに短所のある不揮発性メモリ素子である.DRAMと組み合わせ,書き込みアクセスの多いデータをDRAMに配置することで,PCMの短所を隠蔽して主記憶を構成することができる.このようなハイブリッド構成では,データに対 する書き込みの傾向に基づいて,データ配置を決定する必要がある.この方法として著者らはデータの持つセマンティクスを利用して,プログラミング言語処理系のレベルでデータ配置の決定を行う方法の提案と実装を行った.実験の結果,提案手法はハイブリッド構成の主記憶における効率的なデータ配置に効果があることが分かった.しかしながらその一方で,提案手法には配置の効率面での問題がある.本発表では,その解決のための修正と効果の検証結果について説明する.