著者
笠 晃一
雑誌
研究報告コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学(CG) (ISSN:21888949)
巻号頁・発行日
vol.2016-CG-163, no.2, pp.1-6, 2016-08-29

3 次元コンピュータグラフィックスにおける流体の表現では,粒子法の一種である SPH による物理シミュレーションを使用することが多い.SPHでは壁境界も粒子で表現するが,壁粒子は離散的に配置されるため流体粒子にいくつかの不自然な挙動が見られる.そこで,本研究では壁境界をポリゴンで表現し,その情報を離散境界に持たせることにした.そして,流体粒子が離散境界に接近したとき,その近傍でのみポリゴン壁を再構築するのである.これまでの研究で 1 個の平面に対する処理は確立されているが,ポリゴンが複数個あるときの辺と頂点の扱いは未解決のままであった.この問題に対しある程度の解決を見たので,ここでは辺と頂点の処理を中心に報告する.本研究の手法を用いることにより,ポリゴンメッシュの境界上でも流体粒子が自然な動きをすることが確認できた.

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