- 著者
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明神 聖子
馬場口 登
- 雑誌
- 研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
- 巻号頁・発行日
- vol.2017-IOT-39, no.5, pp.1-6, 2017-09-22
本稿では,メディアを介した伝達情報の不定性と,それによって人が騙されるときの思考状態について考察を与える.メディアを介して人から人へ情報として伝えようとしても,別々の認知体系を持ち,それぞれの閉じた世界の中で情報の解釈を行う我々は,全く同じ意味内容を共有することはできないといわれている.そのような意味が定まらない情報を人が推定するというプロセスが,単に人と人の間で意味の齟齬を引き起こすだけでなく,人を騙すために機能するというところを数理的に表現し,自己の世界が解釈した対象の意味内容によって,信じるという状態が生じさせられていることを示す.